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奈良まほろばソムリエが行く。「東大寺修二会 開白」

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             ↑開白を待つ深夜の二月堂。

こんにちは。ホテルサンルート奈良フロント、奈良まほろばソムリエの小出です。

いよいよ東大寺二月堂修二会の本行が始まりました。これから14日間にわたる大行事の開幕の様子をご紹介します。

3月1日0:45頃、「お目覚~(おめさ)、お目覚~」と加供が参籠宿所や湯屋の方まで、一帯に触れてまわります。これにより練行衆の起床となり、「お衣お召し」のお触れで法衣に和布袈裟を着て出仕に備えます。

いよいよ始まるという張りつめた空気が辺りを包みます。

1:00頃、加供の「小綱の房、小綱の房、大膳殿の出仕なら、鐘を撞きやれ鐘を撞きやれ」という声が響き渡ると、小綱が食堂で出仕の鐘を撞きます。これを合図に練行衆は細殿に出てきて一旦整列し、順に食堂へ入っていきます。少しして、「袈裟たばろ」という声が聞こえますが、中を見ることはできません。「袈裟給り」と呼ばれる儀式ですが、練行衆は司の合図で各自和布袈裟を外して童子に渡し、代わりに七条袈裟を受け取り着用します。

1:10頃、授戒がおこなわれます。和上が賓頭廬尊者(びんずるそんじゃ)の前に進み出て自誓自戒した後、他の練行衆に戒を授けます。この時、八斎戒を一つずつ読み上げ、「よく保つや否や」と問いかけます。大導師以下の練行衆は「よく保つよく保つよく保つ」と三回誓います。これは8日の食堂作法の際にも行われます。これも中の様子は分かりませんが、食堂の周囲には、よりよくその声を聴こうとしているのか、多くの参拝の人々が食堂の壁に寄り添うように耳をそばだてていました。

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             ↑食堂を取り巻き、耳を澄ませる人々。

「授戒」が終ると練行衆は一旦参籠宿所に戻り、上堂の時を待ちます。

1:40頃、「ただいま上堂。ただいま上堂。」という声とともに、松明を持った童子達が付き添い、練行衆が上堂します。そして北出仕口から入堂したかと思ったら、ドドドドッ!という音が響き渡ってきます。まさにそれまでの静けさを打ち破って轟き、圧倒されるような響きでした。これは練行衆が差し掛けという木下駄のようなものを履いて礼堂の床を踏み鳴らしているのだそうで、音で魔を払うような印象さえありました。

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             ↑開白上堂。

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             ↑開白の為、入堂する練行衆。

さて、そろそろ西の局に・・・。と思っていたら、既にすし詰め状態で入れませんでした。二月堂の中からは練行衆が須弥壇の周りを駆け巡っている(らしき)音や掃除や荘厳など諸々の準備をしていると思われる音が聞こえてきます。

しばらくすると、二月堂内外の明かりが全て消され、暗闇と静寂が辺りを包みます。おそらく昔はもっと静かでもっと暗かったのでしょうね。やがてどこかでオレンジ色の光が現れると徐々に堂内を照らしていきます。これは「一徳火」といわれ、堂童子が火打ち石で新たに浄火を切りだします。この浄火は常燈の火種となり、一年間大切に守られます。常燈が須弥壇の正面中央に供えられるとすべての準備が整ったことになります。

2:30頃、いよいよ開白!これから14日間の本行の始まりとして、日中の時が修められます。局には入れなかったとはいえ、初夜の時のような周りの喧騒は無く、声明や鈴の音がよく聞こえました。この日は寒さが厳しく、何度も帰ろうと思ったのですが、「五体投地」の音が聞こえてはもうちょっと、と思い直し、「南無~観」と、聞こえれば帰りがたく、結局最後まで聴聞いたしました。

次の機会があれば早々に局に入って、もう少し詳しく中の様子をお伝えできればと思います。

皆様、聴聞される際はくれぐれも寒さ対策を充分になさって下さいませ。

 

~奈良まほろばソムリエ検定 奈良まほろばソムリエとゆく~ 東大寺二月堂修二会(お水取り)ガイド付プラン

 

 

 

 

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