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奈良まほろばソムリエが行く。六縣神社の「子出来おんだ」

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こんにちは。ホテルサンルート奈良フロント、奈良まほろばソムリエの小出です。

少し間が開いてしまいましたが、六縣神社の御田植え祭は、毎年2月11日におこなわれ、一連の所作の中でなんと、出産の場面が演じられることから、「子出来おんだ」と呼ばれています。

境内にある富貴寺の創建頃(平安時代)に始められたと伝わるものの、確かなことは分からないそうです。しかしながら、演じられる所作や掛け合いの台詞などにかなり古風な様式が見られ、県の無形民俗文化財に指定されています。

神社の拝殿でおこなわれ、古老が北側に座り、その前で演じられます。内容は順に①水見回り②牛使い③施肥④土こなげ⑤田植え⑥田螺拾いといった農作業が続きます。その後厄年の男性が扮する妊婦が登場し、弁当運びと安産の神事、種まきの所作と掛け合いの言葉の順に進んでいきます。

子供たちにも役割があり、農作業の一場面が終わるたび、合図とともに一斉に演者に襲いかかります。これは風雨を表しているとされていて、演者は子供たちに、もみくちゃにされます。

行事は終始牧歌的な雰囲気で進行され、周りの大人から「今年の牛はおとなしいのう」「しっかり土こねんかい」など声(野次?)がかかります。子供たちもおとなしく待っているはずがなく、演者の足にまとわりついたり、まだ蒔いていない椿の葉っぱをむしり取ったりと、やりたい放題です。それでもよほど進行に支障が無い限り注意されることはなく、会場は常に笑いに包まれていました。

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こちらは④の土こなげの所作。この後二人の農夫役に悲劇が!「そろそろやで~。そろそろやで~。」

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「それいけー!」という掛け声がかかると一斉に飛びかかる風雨役の子供たち。農業の大変さがある意味リアルですわ。

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妊婦さん登場。弁当運びで拝殿の中を一周します。大きなお腹が大変そうです。子供たちから「そこ、蛇おるで~。」「赤ちゃんもう生まれるん?」とか声がかかります。

実はこの妊婦さん、かなりの茶髪で、「今年の嫁はん、ヤンキーかいな」「え、外国人?めっちゃグローバルやなあ」など言われていました。

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神主(夫)との問答の場面。

夫 「東田(ひがしんだい)は」(東の田へ弁当をいくら持っていったか)と問う。 妊婦「三杯と二杯とまた五杯」(十杯持って行った。)と答え、のんびりとした問答が続いていきます。

と、突然、「ううぅぅぅ~っ!」という野太いうなり声が!会場は大爆笑!(頑張って女性らしく)「腹がキリキリと痛みます」

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そして・・・。お腹からゴロンと太鼓(男の子)が生まれました。

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神主さん(夫役)はすかさず太鼓を拾い上げ、「ボンボン出来た、ボン出来た」と歌って太鼓をトコトンとたたきます。

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子供も無事生まれ、種蒔き神事へと移ります。この歌の掛け合いの調子が大変おおらかで味わい深いものでした。

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今年の妊婦さん。こわっ!失礼。・・・笑顔が素敵・・・ですね(;-_-)。お疲れ様でした。

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いっぱい暴れてくれた子供たちもお疲れ様。お菓子もらって、気を付けて帰ってね~。

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