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奈良まほろばソムリエが行く。往馬大社の火祭り(県指定無形民俗文化財)

 

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こんにちは。ホテルサンルート奈良フロント、奈良まほろばソムリエの小出です。

体育の日の前日や当日は県内各地の神社仏閣で、それぞれの伝統行事や秋祭りがおこなわれました。

往馬大社の火祭りはその中でも代表的なもので、「火取り」や「弁随舞」など特徴的な神事があり、県の無形民俗文化財に指定されています。

往馬大社の歴史は古く、奈良時代の正倉院文書にすでにその名がみられます。祭神の伊古麻都比古、伊古麻都比賣は「火燧木神」と呼ばれ、火の神として代々崇敬を集めており、大嘗祭における火をおこす為の火燧木はこの往馬神社から献上されたものを使用する習わしとなっていました。

 

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行事がおこなわれる境内。正面は高座(御旅所)と呼ばれる建物。祭りのクライマックスにはこの中で松明に火が点けられ、火取役に手渡されます。松明を受け取った南北それぞれの座の火取役は階段を一気に駆け下り、その勝敗を競います。

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神輿渡御。警護役が青竹で地面を叩きながら行列がやってきます。行列から一呼吸おいて神輿が弁随(べんずり)に先導されながら、掛け声も威勢よく乗り込んできます。

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神輿が高座に安置されると、御供上げが始まります。次々と神饌を手渡しで供えていき、早さを競います。この日は北座が勝ったようです。

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御供上げが終ると、宮司が広場に並んだ御幣を順に振っていきます。三本目に触れた瞬間大太鼓が鳴らされ、これを合図に大松明が広場に引きだされ地面に立てられます。そしてゴゴウシ(御串)というススキを束ねたものを上に突き刺していきます。これを「オハナ立て」と呼んだりもするようで、先に四本立てれば勝ちとなります。棒倒しの逆のような感じでした。この競技?は南座が勝ちでした。

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巫女神楽を挟んで、弁随(べんずり)舞が始まりました。舞というより所作、感想としては神事の相撲に似ている気がしました。何だかユーモラスな動きで、それぞれ何を意味しているのかはさっぱり分かりませんでした。前日の宵宮ではリハーサル?も行われ、より近くで見ることができます。

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弁随というのはこの祭り全体を差配する役目で、勝負の判定も努めます。なんと、神職より強い権限を持ち、ご機嫌を損ねると祭りができなくなってしまうのだとか。のらりくらりとした動きが面白いからって、道化役な訳ではないのですね。

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さて、いよいよこの祭りのクライマックス、火取りの神事です。

高座の奥で点火された松明が掛け声とともに南北二人の火取り役に同時に渡されます。火取り役は階段を素早く駆け下り、境内を一気に走り抜けていきます。松明が渡されてからものの10秒ほど。あっという間の出来事でした。

写真では南座の松明が残念なことになっていて、勝敗はまさに火を見るより明らか。

何かと勝敗のある往馬大社の火祭り。「勝負祭り」や「喧嘩祭り」などと呼ばれ、「生駒祭りは血祭り」と言われるほどにかつては荒々しい祭りであったようです。

現在は地域の運動会を思わせる健全な雰囲気で、保存会の皆さんや青年会の方々、地域の皆さんが協力して盛り上げている大変活力を感じる伝統行事でした。

 

 

 

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