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65回目の正倉院展

中野でございます。いつもありがとうございます。

 

131025奈良国立博物館

 

 

今年もありがたいことに正倉院展の内覧会へ伺う機会を頂きました。大変な雨のもとでしたが、今年の開催を待ちわびた大勢のお客様で賑々しい開会でございました。

 

 

 

毎年のことながら、精緻に仕上げられた美しい宝物の数々には、魅了されます。

思わずガラスにおでこをぶつけてしまうこともしばしば。

 

ポスターにもなっている漆金薄絵盤の鮮やかな色。

 

平螺鈿背円鏡にちりばめられた宝石の輝き。

 

巧みに刺された花喰鳥刺繍裂残片の堂々とした意匠。

 

肉眼で実物を見る喜びをこれから多くの観覧客が味わわれることでしょう。

工芸品としての美しさのみならず、こちらは聖武天皇遺愛の品、こちらは光明皇后ゆかりの品、孝謙天皇が儀式に使われた品、などと説明を受ければ、古の高貴な方々の御姿が立ち上がってくるようで、肌が粟立ちます。

 

今回の展示では、これらの品々がいかにして今に伝わってきたか、その歴史も垣間見ることが出来ました。

 

 

鎌倉時代に盗賊によって割られた鏡が明治時代に修理されたこと。

 

今でいう奈良のきたまちあたりの職人が江戸時代に正倉院のカギを製作していること。

 

正倉院の屋根の修理も何度も繰り返されてきていること、そして屋根瓦は南都の職人が焼いていること。

 

平安時代の正倉院南倉の宝物点検記録も残されていること。斯様にそれぞれの時代にきちんと管理されてきたこと。

 

 

天平勝宝八歳(756)聖武天皇が亡くなられて七七日の六月二十一日、光明皇后が東大寺の大仏様へ聖武天皇遺愛の品々と六十種の薬を献納したことに始まる正倉院宝物。そこから平成二十五年(2013)に至るまでの長ーい長い間、大切に保管、管理、修理されてきた正倉院宝物。日本ではどの時代にあっても、必ず守られなければならない宝物と認識され続けてきたのですね。どれほど多くの人々がこの奇跡にかかわってきたのかと思うとまた、深い感動に震えます。

 

 

「続々修正倉院古文書第三十八帙第八巻」という古文書には、伊勢神宮の内宮の建物の飾金物の種類が寸法が書かれていました。天平十九年(747)に行われた遷宮に関わる資料かもしれないそうです。今年、お伊勢さんでは遷宮が行われています。天平の昔から行われていたことが正倉院の古文書からわかるのですね。

 

 

日本人が昔から大事に思ってきたことを、これからも大事に思っていけますように。

 

 

そんなお祈りをささげたくなる、第65回正倉院展。どうか多くの皆々様と感動を分かち合えますように。

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