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奈良まほろばソムリエが行く。 南円堂創建1200年記念興福寺国宝特別公開2013

今年は南円堂創建1200年にあたり、興福寺では北円堂も併せて特別公開されています。南円堂の本尊が運慶の父、康慶作の不空羂索観音座像。そして北円堂の本尊が晩年の運慶作の弥勒如来座像さらには日本の肖像彫刻の傑作、無著・世親立像。とまあ、慶派仏師の歴史を凝縮したような特別公開。これを見に行かない手はありません。

 

 

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では南円堂から。創建は813年。藤原冬嗣が父内麻呂の菩提を弔う為に建てました。現在の建物は江戸時代の再建で、西国三十三観音霊場第九番札所となっており、多くの参拝者が訪れています。

中に入るとお堂の形と同じく八角の須弥壇があり、その中央に不空羂索観音、周囲に四天王が配されています。本尊の像高は336cmですが、高さのある須弥壇、そして大きな台座の上におられる為、もっと大きく見えます。威厳のあるお顔、堂々とした体躯、もう、どの角度から見上げてもかっこいい!私的にかなりお気に入りの仏様です。お堂の中をぐるぐる回って楽しみました。四天王では多聞天がイチオシ。左手で多宝塔を高々と掲げ、天に向かって咆哮するポーズががシビレます。

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さて、そろそろ堂内が込み合ってきたので北円堂へ向かうことに。北円堂は721年藤原不比等の一周忌に元明上皇、元正天皇が長屋王に命じて創建されました。鎌倉時代の再建で、興福寺で最も古い建物です。南円堂と比べて一回り小さく、時代も500年ほどさかのぼることから質素な印象を受けますが、日本に現存する八角円堂において最も美しいといわれているそうです。境内の雰囲気も南円堂側の賑やかさに比べて落ち着いた感じを醸し出しています。
堂内に安置された仏像はそれぞれさほど大きくなく南円堂の後ではややこじんまりとした印象を受けますが、それがかえってすぐそこに仏の世界が実在するかのような気持ちにさせる気がしました。なんだか妙にリアルというか。そこに肉体があるような弥勒如来像と無著世親像の生々しさにゾクゾクしてしまうのです。

仏道の真理を考え抜いた二人の兄弟学僧。釈迦入滅後56億7千万年の時を経て悟りに至り人々を救う弥勒如来。究極の仏像の姿を追い求めた運慶の心が結実した場所がここ北円堂であったのだろうか。そんな事を考えながら興福寺を後にしたのでした。

 

 

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