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奈良まほろばソムリエが行く。 篠原踊りと惣谷狂言

 

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毎年1月25日に奈良県五條市大塔町篠原で行なわれる篠原踊りと隣の集落である惣谷で行なわれる惣谷狂言に行ってきました。同日の開催のため、見物客が両方見られるように1年ごとに午前と午後を入れ替えて奉納されています。今年は午前11:00から篠原踊り、午後1:00から惣谷狂言でした。どちらも県指定無形民俗文化財に指定されています。

篠原踊りは昔オオカミの被害に苦しんでいた村人が、氏神さまに祈願したところ、オオカミ退治が成就し、その願果たしのお礼に奉納されるようになったと伝わっています。男性は太鼓を、女性は扇をてに舞う古式豊かな踊りです。現在は「梅の木踊り」「宝踊り」「世の中踊り」の三曲が式三番として奉納されています。

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わ~い!雪国だ~!初めてタイヤチェーン巻きました。ああ...スタッドレスなら。(-_-;)

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雪の降る中、一心に踊りを奉納されていました。

小さな山村に伝わる文化を継承する真摯な心が感じられました。素朴で美しい踊り、できるだけ長く残されていくことを祈らずにはいられません。

 

108.JPG惣谷狂言は篠原と同様の踊りの合間に演じられていたもので、能ではなく風流踊りの合間に行なわれる地狂言が伝わっている例は少なく、大変貴重なものだそうです。

かつて同じように行なわれていた隣接した村のお祭りが、片方は踊り、かたや狂言という残り方をしていくのはなんだか面白いもんですねえ。

 

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昔は神社前に筵を敷いていたそうですが、現在は向かい合う社務所に幕を貼りしめ縄をして、餅花で飾った舞台で演じられています。

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演目は舟こぎ狂言。現在8曲が伝わっており、例年そのうちの2曲が演じられるそうですが、今日はこれのみでした。

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もう、上手いとか下手とか超越した次元。本当に素朴でおおらかで、観ていて心が温かくなりました。

なんだかこの朴訥さが愛おしいくらいです。

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さて、少し気になった事を。

惣谷の地区長さんがご挨拶でおっしゃっておられたのですが、やはり台風12号の被害からの復旧というのはまだ思うようにはいっていないようです。県道が通行止めで国道に出るにも迂回しなければならなかったりといろいろ不自由されているそうです。狂言の開催にも影響があるようでした。一日も早い復旧をお祈りしております。

もう一点。篠原にしても惣谷にしても若者は一体どこにいるのでしょう?平日の昼間だからと言ってはそれまでですが、この二つの文化の伝承はどうなっていくのか心配です。

昨年は柳生の大踊りが最後というニュースがありました。故郷の伝統文化、故郷の心がまた一つ消えていきそうな、そんな寂しさを感じながらの帰路となりました。

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